Multi-companion diagnostics マルチコンパニオン診断

Multi-companion diagnostics

マルチコンパニオン診断
肺癌のマルチコンパニオン診断(概略)。最新情報は肺癌学会ホームページを参照してください。

現在抗がん剤には、分子標的薬、免疫療法剤、化学療法剤の3種類があります。分子標的薬は特定の遺伝子を標的とした薬剤です。

がんは遺伝子異常を伴っていることが多く、異常遺伝子を標的とした分子標的薬が数多く開発されています。このような分子標的薬は、遺伝子に異常があるかどうか検査してから、遺伝子異常陽性の患者さんにのみ投与されます。

このような遺伝子診断は、薬剤と一緒に規制当局の承認を得る必要があり、そのためコンパニオン診断と呼ばれています。

この20年間に分子標的薬の数が増えて多くの遺伝子診断を行う必要が出てきました。個々の検査を別々に行うと手間だけではなく大量の検体が必要になります。

この傾向は肺がんで顕著で、9割以上を占める非小細胞肺がんでは8個の遺伝子を調べて異常があれば、それぞれの遺伝子に対応した薬剤を投与します。遺伝子異常もがない場合は免疫療法剤や化学療法剤を用いることになります(右図)(上図)

マルチコンパニオン診断では、複数の遺伝子のコンパニオン診断を一度に行います。通常、次世代シークエンサーを使った遺伝子検査パネルが使われます。

マルチコンパニオン診断
肺癌のマルチコンパニオン診断(概略)。最新情報は肺癌学会ホームページを参照してください。
基盤技術